便秘は簡単に解消できます!

便秘に効く漢方薬

漢方の見方として便秘は「気・血・水」でいうところの「水」が不足して起こるもので、ストレスなどによる「気」の異常で起こり、「お血」などの「血」の異常で起こるものとされています。
体に便秘以外の異常な症状がなければ、西洋医学と同様に下剤などを使って、症状がある間一時的に利用して治します。
便秘以外にも異常がある場合は、漢方薬によって体質改善を行いながらお通じの状態も一緒に整えていくという使い方をします。

便秘の際に最もよく使われる漢方薬は「大黄甘草湯」です。
市販の漢方薬のほとんどにこの生薬が配合されています。
漢方は市販薬なので誰でも使うことができると思いがちですが実は違います。
この「大黄甘草湯」は体力が普通~体力がある人向けのものです。
体力があまりない人の場合の漢方薬は「桂枝加芍薬大黄湯」を使います。

他にも便がコロコロで固くてうさぎの糞のような形の人には、水分不足による便秘だと思われるので、潤いを与えることができる漢方薬「麻子仁丸」や「潤腸湯」を使います。
今紹介した漢方薬には全て「大黄」や「麻子仁」という生薬が入っていて、下剤作用が含まれています。
これらの漢方薬は飲むと比較的すぐ効果が現れます。
しかしその反面下痢になることがあり、胃腸が痛くなることもあります。


下剤作用がある生薬を含まない漢方薬としては「桂枝加芍薬湯」や「小建中湯」があります。
これらを使って便秘解消をすることもあります。
便秘と下痢と繰り返しているような人にはこれらの漢方薬が向いています。
効果に即効性はないのですが、しばらく飲み続けると効果が現れます。

漢方薬を使う上で一番大切なことは、その人の体調に合わせて処方していくということです。
自分の体質に合った漢方薬をきちんと使用していると便秘解消の他にも思わぬ効果が生まれることがあります。
漢方ではこのことを「標本同治」(ひょうほんどうち)と言います。
便秘を改善することによってその奥に隠れていた他の病気を改善させることもできるのです。

例えば便秘が治ったと同時に肌の調子が良くなって肌荒れが改善したというケースがあります。
また便秘を治したら生理痛の症状も軽くなったというケースもあります。

子供に対しては便秘を治すとさらに多くの効果が期待できます。
例えば便秘を治したら胃腸機能が改善して、胃腸の調子がよくなったケースがあります。
便秘を治したら精神的に安定して落ち着いたというケースもあります。
また子供の体質改善にも大いに役立ちます。
漢方薬を使って便秘を改善することと日頃からのケアでこれらの多くの相乗効果が生まれるのです。

便秘で対処療法をして治しながらさらにその奥に隠れている原因部分までケアするなんて一石二鳥です。
便秘が習慣的に続いて悩んでいる人はぜひ一度漢方を試してみてください。
ただし漢方薬を服用する場合は専門医に相談して診てもらう様にしましょう。
特に妊娠中の女性などは胎児に影響のある生薬がありますから、必ず相談するようにしましょう。

漢方薬を使うだけではなく、当然のことながら日頃の生活改善にも取り組みましょう。
毎日規則正しく食事を摂って適度な運動をして十分な睡眠をとることこれが重要です。
これらをきちんと守った上で漢方薬を服用するとその効果がきちんと発揮されるのです。


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